NEWS-No.39
平地林内の資材置き場跡地7400uを買取ました!
跡地は森を再生します

 おおたかの森トラストではこのたび市内北岩岡の資材置き場跡を買い取りました。地元住民の方々の協力で募金も集まり2月末に7426u(約2200坪)を無事買い取ることが出来ました。ご協力ありがとうございました。今後当会ではこの土地を森に再生する計画です。この買取に至る経緯が3月初旬の朝刊各誌で報道されました。下記に埼玉新聞3月6日(木曜)の記事を転載します。
おおたかの森トラスト
所沢・平地林内の資材置き場跡地 
7400u購入 森再生へ
13年の悲願が実る
 武蔵野の平地林保護活動を進めている民間の自然保護団体「おおたかの森トラスト」(足立圭子代表、事務局・所沢市北岩岡)は5日、かつての森の再生を目指し、所沢市北岩岡の旧鎌倉街道沿いにある、解体業者がごみ焼却を行っていた資材置き場跡地7426uを約2500万円で購入したと発表した。同トラストはこれまで平地林4ヶ所1320uを購入しており、今回で5ヶ所目。購入した土地は合計8746uとなる。足立代表によると、市民団体が平地林内の資材置き場跡地を購入するのは全国的にも珍しいという。

 購入地は解体業者「武蔵野解体」が1995年秋、東京都瑞穂町の地主から借り受け、資材置き場名目にもかかわらず二基の焼却炉を設置、家屋解体物を持ち込み、1996年1月に焼却を始めた。これに対し、隣接する住宅地の住民らは県と市に悪臭と煙の被害を訴えた。しかし、県、市は「自社解体物は廃棄物でなく資源のため、焼却は違反でない」として指導などは行わなかった。 
 武蔵野解体は99年に倒産。ダイオキシン発生の疑いも指摘されていたが、市が焼却炉2基を撤去した。2002年には地主負担で4割の廃棄物を撤去、市が重金属やダイオキシンなどについて土壌、地下水の調査を行った結果、全地点で基準値を下回り、異常のないことが分かった。
 これを受け同トラストは跡地の公園化を請願したが、採択されなかった。昨年暮れ、跡地が売りに出されていることを知ったトラストは地主と交渉し、買収がまとまった。
 同トラストは2200万円の基金を積み立てていたが購入金額には足りなかったため、2月中旬に隣接する住宅地の住民に緊急募金を呼びかけたところ、2週間足らずで約400万円が集まり、同月29日、地主との契約にこぎつけた。
 同トラストは固定資産税年間80万円を市に減免申請する方針。足立代表は、「土地の名義は上部団体の県生態系保護協会とし、植林など森にする跡地の再生はゆっくり取り組みたい」という。
 購入運動を支援した隣接住宅地の田中強自治会長は「市や地主、解体業者との交渉は半ばあきらめていた。13年の悲願が実り、喜んでいる」と語った。(埼玉新聞3月6日朝刊より)
写真は当会撮影(2008.4.6)
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