6月からの募金活動で「北中・水野の森」の
一部500平方メートルを買い取ることが
できました。そのニュースが新聞に
掲載されましたので転載します。
NEWS-N0.45
2009年10月28日(水)埼玉新聞より
募金で平地林守る
自然保護団体が購入

所沢

 所沢市の「おおたかの森トラスト」(足立圭子代表)は27日、相続関連で売却されようとしていた同市東狭山ヶ丘5丁目の平地林500平方メートルを募金活動で購入したと発表した。対象の平地林は所沢市北中、南入曽にまたがる「北中・水野の森」(65ヘクタール)の一部で、県条例「ふるさとの緑の景観地」に指定されている。
 今回、売却されそうだったのは約4850平方メートル。地主は当初、同市に買い取りを申し出たが、折り合いがつかず、民間業者への売却を考えた。しかし、森が伐採され、資材置き場になる可能性があったため、おおたかの森トラストに相談。足立代表は平地林の一部500平方メートルを市民からの募金で購入しようと計画した。「目標400万円、期限9月末」と決め、6月下旬から募金活動を始めた。10月中旬に361人から目標を超す407万円が集まり、26日、地主と売買契約を結ぶことができた。登記名義は県生態系保護協会。
 足立代表は「今回、購入できなかった森(約4350平方メートル)は景観地指定を受けているので、来年度に『緑の公有地化制度』を実施するよう強く働きかける」と話した。
 同トラストは、県条例では「景観地」が相続などにより開発の危機に直面し、公有地化以外に保全の手立てがない場合、買い取ると明記し、地元自治体と土地取得を行う「緑の公有地化制度」があると指摘しているが、今年になって、景観地だった森2カ所、約1.3ヘクタールが伐採・開発されるなどここ数年、各地で伐採による自然破壊が進んでいるという。
(広川二六)

朝日新聞より転載

市民団体取得の森
園児たちが手入れ

狭山・所沢
 狭山市と所沢市にまたがる平地林「北中・水野の森」で27日、狭山市の「風の森狭山台みどり幼稚園」の園児たち22人が、森の手入れをした。ヒノキの間伐に挑戦し、ノコギリを使って若木を切り倒した。
 市民団体「おおたかの森トラスト」(足立圭子代表)が、地元の子どもたちと一緒に行っている取り組みで、今回整備したのは、同団体が環境保全のため地主から買い取った土地。地主から相談を受けた団体が、6月から募金を開始し、361人から計約407万円が集まり、今月、約4850平方メートルのうち500平方メートルを購入することに成功した。
 一帯は県条例で「ふるさとの緑の景観地」に指定されており、残りの土地は、市や県に取得を要望する
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