NEWS 55
2016年10月26日
 くぬぎ山地区緊急募金で平地林を取得
                         おおたかの森トラスト
                           所沢市北岩岡46-1 
                          メール:ootakanomori@jcom.home.ne.jp  
 狭山市上赤坂の平地林2272.42㎡を650万円で取得
         おおたかの森8号地の誕生!

 20161010日に始めた目標250万円、期限1025日の「くぬぎ山地区緊急募金」は、1025日までに2,724,966円が集まり、おおたかの森トラストの募金残高400万円と合わせ6,724,966円となったので、1025日、狭山市上赤坂字椚山の平地林2272.42㎡を取得し、おおたかの森8号地の誕生です。ご協力ありがとうございました。登記は、公益財団法人 埼玉県生態系保護協会が行います。
 くぬぎ山地区は狭山市、所沢市、川越市、三芳町にまたがる152haの平地林でしたが、産業廃棄物処理施設、墓地、資材置き場などによる開発の波はひどく、特別緑地保全地区の所沢市駒ヶ原地区以外は、減少の一途をたどっているのが現状です。
 地権者の話では、隣地周辺は、埼玉県条例「ふるさとの緑の景観地」に指定されていますが、当地は指定を受けていないので県と市が購入するとこはできないと、担当者から説明を受けています。
 私たちが県に問い合わせたところ、くぬぎ山地区は、「ふるさとの緑の景観地」の指定にかかわらず、県と市が二分の一ずつの出費で購入できることが分かりました。103日狭山市長宛てに「緊急処置として、早急に埼玉県と協議をして購入してください。」と要望を書面で提出しましたが、105日、狭山市担当課より、「土地所有者から要望ではないので受け付けることはできない。取り下げてほしい。」と電話があり、書面での回答をお願いしましたが、回答は届いていません。
 おおたかの森は、平坦地にある雑木林です。起伏のある丘陵部と違って伐採すれば整地が容易に行えるのが現状です。このまま返事を待っていては平地林を他に売られてしまうので、1010日、緊急募金を呼び掛けて購入することにしました。
 緊急募金は、わずか15日と短い期間でしたが、狭山の幼稚園では保護者の呼びかけに園児たちがお小遣をポチ袋に入れ、所沢ではパン屋さんが売り上げの一部を、また、古民家改造のギャラリーでは4日間のキャンペーンを、そして新聞報道にも助けられて、目標の250万円を超える募金が集まったことに心から感謝致します。

 現地はくぬぎ山地区自然再生事業が行われている平地林の一角で、ヤマツツジやラン科の植物が多くみられます。くぬぎ山地区自然再生協議会とも話し合いをしながら保全活動を進めていきたいと考えています。

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