どんな会なの?〜誕生から現在まで〜

<おおたかの森トラスト>

 埼玉県西部、武蔵野の平地に拡がる雑木林(平地林)には
絶滅の危機に瀕しているオオタカをはじめ多くの生き物が生息
しています。1994年6月、この平地林を守るために、「おおたか
の森」と名付け、埼玉県生態系保護協会所沢支部が中心になり、
買う、借りて保全活動をする「おおたかの森トラスト」が誕生
しました。

 「おおたかの森」は、東京都心から西へ西武線の電車に乗り、
1時間足らず。埼玉県所沢市・狭山市・川越市・入間市・大井町
・三芳町の4市2町にまたがる550haの平地林です。この地域は
江戸時代に新田開発が行われ、住民らが畑を乾燥と強い北風から
守るために屋敷林や大きな平地林を作りました。薪や炭にする
コナラ、クヌギ、アカマツ、農具に使うエゴノキなどを主体に
色々な樹種からなる平地林です。農業と共に生きてきた平地林は
オオタカやフクロウ、キツネ、タヌキ、ノウサギなど多くの野生
の生き物が棲む豊かな森になりました。

 今、この平地林が墓地や産業廃棄物処理施設、資材置き場、
病院などの開発により、日、一日と削られています。

「おおたかの森トラスト」では、この平地林を残すため、森の
手入れ、炭焼き、きのこ作り、森のゴミ拾い、炭を使った川の
浄化、そしてこども対象の「おおたかの森トラスト・こどもエコ
クラブ」等、様々な活動を行っています。

 この活動が認められ、2000年4月29日みどりの日に環境庁長官
より自然環境保全部門で表彰されました。また、2003年10月に
「ふるさとづくり賞」(読売新聞社、NHK等主催)の主催者賞を
受賞しました。2004年6月に「第1回里地里山保全コンテスト30」(読売新聞社、環境省後援)に選ばれています。

 2018年11月に第38回「緑の都市賞」(緑の市民協働部門・国土
交通大臣賞)を受賞しました。東京の明治記念館で秋篠宮家の
眞子様ご臨席の上、表彰されました。
 

 募金により買った森は、2022年5月現在、8ヵ所14,186uです。
主な場所は2008年2月7,426uの資材置き場跡地(現在の森の
再生地)、2009年10月500uの北中の森、さらに2013年4月2,940
uの北中の森、2018年2,1272uのくぬぎ山です。

 借りている森(トラスト地)は11ヵ所74,188uです。
野生の生き物が豊かに安心して棲めるように、ボランティアが
みんなで汗を流しています。


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  こども達も参加する炭焼き(エコクラブにて)      森の再生地(資材置き場跡地)の池    

                                   ※炭焼きは現在、休止しています。